資産会計の計上基準に関する用語が取得原価主義です。 具体的には、資産とその費消部分を表す評価基準を、その資産の取得現価に求める考え方のことをいいます。
近代会計の下では、次のような点から、取得原価主義が費用および資産評価の基本原則として採用されています。 ■計算の客観性 ■検証可能性 ■評価益等の未実現利益の排除...など
次のようなことが、取得原価主義の問題点としてあげられます。 ■貨幣価値の変動期に、貸借対照表は適正な財政状態を示すものでなくなること ■各期に配分された費用は、取得時(過去)の価格に基づくものなので、費用と収益とが適正に対応されないこと ■資産の保有利益が認識されないこと...など